ふんどし王子 王子の秘密その2

店員にみつかってしまったコニは入場料を払ってないので店内で働かされていました。
そうとは知らずに王子は毎晩ルアに貢ぎにやってきます。
そんな日が半月近くも続きました。


ある晩、お店が終わってルアが帰るときコニはこっそりと後をつけました。
お店では華やかなルアだけにさぞかし豪勢な住まいかと思いきやこじんまりとした住まい。
ルアが家に入ったところでコニはこっそりと窓からのぞいてみると、青白い顔をした少年がベッドに寝ていました。
耳を傾けるとこんな会話が聞こえてきた。
ルア:ただいま〜
少年:おかえり。。。
ルア:ちゃんと寝てたかい?
少年:うん・・・ゴホゴホ
ルア:じゃお土産だよー
そう言うとルアは少年に戦士が装備するような篭手を差し出した。
少年は嬉しそうにそれを腕にあてがった。
そう、それは王子がルアにプレゼントしたものだった。


翌日クラブのオーナーであるルーカスにコニは色々と事情を話した。
すると色々とルアについて話してくれた。
少年はルアの弟で、もう長い間病気で寝たきりらしい。
そして弟の夢は騎士になること。
お金のないルアは自分が嫌なおねだり女を演じて、弟を元気付けるために客に装備を貢がせていたらしい。


そんなこともしらずにある晩、王子は高価な鎧を手にルアに会いにきていた。
そしてルアはそれを受け取ると王子に言った。
「今までよくしてくれてありがとう、これは私の気持ち。
あなたをいつも助けてくれる人にあげてください。
さようなら。」
そう言うと服を差し出した。
それはルアの着てるとものとよく似ていた。
王子は渡された服をかかえ店をあとにした。
事情を知らない王子の足取りは重いようだった。


王子のがその服をどうしたのかは誰もしらない・・・つづくのっか?